少し昔話をしよう。
SNSを始める前、毎日youtube等の動画、ブログ、メルマガでFXの情報収集をしていた。
皆がSNSでよく言う「参考にする」というやつ。
でも、実際はトレードの参考にしているわけではなく、これから上げるのか下げるのか?天底のレートは?と、答えが知りたかった。
参考にするどころか自分で考えることを放棄し、「答え」を探していた。
そんな日々を数年続け、なかなか勝てないが自分なりに知識をつけ少しは自分で考えるようにはなった。
そしてコロナ禍になり色々制限される中、自分のトレードをアウトプットしようとSNSを始めた。
最初はトレードの記録用として始めたが、徐々に利食い目標のレートや損切りのレートを記載するようになった。
経験年数もあって読みはしばしば当たり、フォロワーがどんどん増えていった。
最初は驚いたが、理由はすぐにわかった。
そう、自分が求めたものだったから。
誰もが皆、未来の値動き、レートが知りたいのだ。
強い言葉が欲しいのだ。
当時はドル円オンリーでトレードしており、日々予想レートを発信していった。
そこそこ当たる事も多くたくさんの人に評価され、FXの未来予想をどんどん発信した。
フォロワーが驚くほど増え、自分には才があるのではないか?なんて考えてしまう事もあった。
だが、光が強くなれば影も大きくなるのは必然でアンチが増え執着される事が増えた。
またトレードを失敗するとアンチに叩かれるという気持ちが強まりメンタルが崩れ、どんどんトレードのパフォーマンスが落ちた。
そんなこんなで、ちょうどいい機会だとドル円から豪ドル円に切り替え、FXの予想もやめた。
だが、日々のツイートは日課なのでやめられず、現在の相場環境認識と自分のトレード方針を発信するようになった。
やはりそこからはフォロワーも伸びず、静かに暮らしている。
こんな経緯を経て現在に至るのだが、そこで思う事がある。
答え(レート)では無く、そこに至るまでの考え方を学ぶ事が「参考にする」ということだと思う。
テクニカル、ファンダに関係なく。
例えば100万円を得るか、100万円を稼ぐ手法を得るかという話。
昔話にお付き合いありがとうございました。
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